基礎科卒業レポート HJさん
  • 初めて教室に行った翌日、マクロビをこれからがんばる!と思っているにもかかわらず、私のスケジュール帳には外食の約束がいっぱいで、すっかり困った私は、外食の注意事項について先生にお伺いのメールを出しました。

    そのときの先生のお返事は、「自分で考えて、実行してみて」というものでした。※1

    これは、自分自身の生き方、価値観に照らして、私は私なりの答えを見つけていかなければならないことなんだと気づかせていただき、それが私の原点になりました。

    食事は、生きていく上で欠かせない栄養を取得するものであり、その取り方を間違えると病気になってしまうし、逆にその食事を正すことによって再び健康を取り戻すことができる。しかも、病院にかかって病気を治すのとは違い、自分の食事については100%自分でコントーロルすることができるし、コントロールしていかなければならないのだ。背筋がシャンとする思いでした。

    もっとも、食事は家族や友達とのコミュニケーションの手段であり、楽しみである。

    1〜2年後には、家族そろって健康を取り戻していたいし、今のこの瞬間もできる限りは食べたいものを食べて楽しい食事をしたい。

    そんな欲張りな願望を持ち、先生にアドバイスを受けながら、模索した半年でもありました。

    「そのときそのときに何を食べたらいいのかが、わかるようになったら卒業よ※2」と、恭子先生は教室の中でよくお話くださいました。

    基礎科卒業の今はまだ、何を食べたらいいどころか、何を食べたいという煩悩との戦いの真っ只中で、良くないものを食べてしまった後で反省しては食生活を正し、また良くないものを食べて…という循環の日々です。

    教室では、塩・醤油・味噌という基本調味料でバラエティに富んだお料理を習い、野菜やお豆の持つ甘みに感動したり、今まで区別もついていなかった雑穀の個性に気づかされたり、先生のお料理の世界は異文化体験の連続でした。

    これからも、今まで教えていただいたことを我が家の食生活の基本としつつ、私を含め家族の一人一人が、そのときそのときに何を食べたらいいのかがわかるようになることを目指して、一歩一歩進んで行きたいです。

    恭子からのひと言

    ※1、※2
    アトピーのお子さんのために、漢方医にかかって改善されたお母さんが、自分が水疱瘡にかかりそうになり、その時どうしたら良いか、赤ちゃんに母乳代わりに何を与えたら良いか、自分がどんな食事をすればいいかが全く分からなく、私に質問してきたことがあります。知人のお嬢さんでした。
    彼女は、漢方医に治してもらっただけで、「自立」してはいなかったのです。

    私の指示通りにすることはいいのですが、それだけでは、結局、誰かに治してもらったに過ぎず、また、再発したりします。
    それを、私の授業を受講していく中で、自分で考え、自分の身体と対話し、何を食べることを選択していくかを、自分で決める事ができるようになって欲しいのです。

    出された外食の中で、私の授業で習ったものだけ(たとえば、ご飯のみ、野菜のみで、甘いもの、肉は食べない)を選択するもよし、せっかく作ってくれた友達に悪いからと、食べて体調を崩すも良し?、…

    そうしたことを実行し、選択していくことで、身体と食べ物の関係も分かってきます。